納税通信-経営者のための財務・税務の総合情報紙-

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創刊から半世紀にわたり読まれ続けているオーナー社長向け財務・税務専門新聞『納税通信』。
経営者のみならず、会社経営のパートナーである税理士等専門家からも貴重な情報紙として多くの支持を得ています。専門記者による国税関連機関、税理士等への密着取材で培われた報道内容は、一般紙や経済・ビジネス雑誌では決して読むことはできません。

▼今週の注目記事  納税3208号1面

社員の福利厚生にお金を出せない!
国の“ツケ”を中小企業が支払う状態

福利厚生制度を充実させることで、従業員の定着や勤労意欲の維持、ワークライフバランスへの考慮、生産性アップなどに繋げることができるなどといわれている。しかし、会社が自助努力で社員に提供する福利厚生の費用は年々減少している。これは、「法定分」の福利厚生費が増えていることが大きく影響している。

経団連の「2010年度福利厚生費調査結果」によると、会社が昨年度に負担した福利厚生費は社員1人当たり月額10万76円で、前年度比2・7%増となった。10年前の9万3203円と比べると7%増加している。その一方で、現金給与総額は10年間で微減。この事実から、給与を増やせない会社も福利厚生には力を入れているように見えるが、実態は少し異なる。会社の“意思”で福利厚生費が増えたというよりは、「第2の税金」ともいわれる社会保険料などの支払いのために、負担が増加してしまったのが実情のようだ。会社が負担した10万76円の内訳は、健康保険・介護保険や厚生年金保険、雇用保険・労災保険、児童手当拠出金などの「法定福利費」が7万4493円。会社の任意である「法定外福利費」は2万5583円だった。福利厚生費の中で法定分の割合は74・4%。これに対して、10年前は法定分が6万5423円で割合は70・2%。もっとさかのぼると、20年前の法定分の割合は65・3%、30年前は60%、40年前は50・2%、50年前は43・6%。法定福利厚生費の割合が年代を経るごとに高くなっていることがわかる。

一方で、法定外の福利厚生費は、20年前から2万5千円前後で推移している。法で負担が決められた支出が増えることで、会社が任意で捻出する福利厚生費が圧迫されていると考えられるだろう。

経団連の調査の対象になった会社は「平均従業員数4266人」のいわゆる大企業である。大企業でさえ社員の福利厚生にお金を出せない状況になっているなか、中小企業の社長はなおさら制度に圧迫されている・・・

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