お年玉に贈与税がかかる可能性は?  社会通念上、高すぎると…

 現金などの財産を誰かに分け与えると、「贈与」があったとみなされて贈与税の課税対象になる。年初の恒例行事であるお年玉を渡すという行為も、もちろん贈与の一種だ。
 しかし、「財産の性質や贈与の目的」によっては贈与税が課されないこともあり、そのひとつに「個人から受ける香典、花輪代、年末年始の贈答、祝物または見舞いなどのための金品」がある。お年玉は「年末年始の贈答」に該当するので課税対象外だ。お年玉とそれ以外の贈与の金額を合計して贈与税の年間非課税枠110万円を超えるとしても、お年玉以外の贈与が110万円以下なら贈与税はゼロとなる。
 ただ、贈与税を免れるお年玉は「社会通念上相当と認められるもの」でなければならない。具体的な金額基準はないが、何千万円ものお金を渡すのなら、ポチ袋(お年玉袋)に詰め込んで「これは非課税になるはずのお年玉なので……」といいつくろったとしても、税務署には通用しないだろう。


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