国外財産の贈与を受け、日本で贈与税を申告する場合、その財産を円に換算して課税額を計算する。円安の時期は国外の通貨の評価が高くなるので、税金面から考えればそのタイミングで贈与を受けるのは賢明とはいえない。
例えば500万ドルの別荘を贈与されるとして、1ドル120円なら6億円で評価されるところ、円安で1ドル140円のときに贈与されれば7億円になってしまう。逆に円高で1ドル100円なら5億円と、大きな差が出ることになる。「海外資産の贈与は円高の時に行え」との考え方を覚えておきたい。為替変動の激しい時代だけに、資産形成に大きな影響を与えるだろう。
ちなみに海外資産の円換算には、一般的に金融機関が外貨を円に両替するときのレートを使う。