国税不服審判所 「審査請求の概要」公表  件数1割減、容認割合17.9%

 国税不服審判所は6月20日、2024年度の「審査請求の概要」を公表した。「審査請求」は、税務署長や国税局長が行った処分に不服がある場合、その処分の取消しや変更を求めて、国税不服審判所長に対して不服を申し立てる制度。国税不服審判所長に対する審査請求は、再調査の請求を経ずに直接行うことができる。また、再調査の請求を行った場合でも、再調査の請求についての決定(再調査決定)後の処分になお不服がある場合に行うことができる。
 24年度の審査請求の件数は前年度比9.7%減の3537件だった。前年度からの繰り越し事案を含めた処理件数は3872件で、このうち納税者の請求がなんらかのかたちで受け入れられた件数(認容件数)は693件(一部認容522件・全部認容171件)、その割合は17.9%となっている。24年度中の「1年以内の処理件数」の割合は99.4%だった。


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